看護師と、働いてきて、40歳を過ぎてしまいました。
「看護師です。」っていうと、「大変そう!!」って答えが返ってくることが、よくあります。
大変すぎて、看護師じたいをやめようと考えたこともあります。むかしから、「看護師って3Kって言わない!?」とも言われていますよね!?
3Kとは、「きつい」「汚い」「危険」を意味する言葉です。
一般的に、労総環境が悪い仕事をさすときに使われています。介護業界だったり、清掃業界だったり…
看護師もそのなかに含まれます。いまは、9Kとも言われるようになっています。何が大変って具体的にイメージできますか?
今回は、看護師って一体何が大変??っていうことについて紹介していきたいと思います。
- 看護師が大変な理由18選!
- 看護師が大変なこと!①きつい
- 看護師が大変なこと!②汚い
- 看護師が大変なこと!③危険
- 看護師が大変なこと!④給料安い
- 看護師が大変なこと!⑤職場の人間関係
- 看護師が大変なこと!⑥残業が多い
- 看護師が大変なこと!⑦休暇が取れない
- 看護師が大変なこと!⑧業務内容が楽しくない時
- 看護師が大変なこと!⑨仕事とプライベートの両立が難しい
- 看護師が大変なこと!⑩看護業務以外の雑務も多い
- 看護師が大変なこと!⑪ミス・医療事故がゆるされないプレッシャー
- 看護師が大変なこと!⑫やりがいが感じられない
- 看護師が大変なこと!⑬キャリアへの不安
- 看護師が大変なこと!⑭勉強すべきことが多い
- 看護師が大変なこと!⑮通勤の負担が大きい
- 看護師が大変なこと!⑯医師と患者の板挟みになる
- 看護師が大変なこと!⑰奨学金の返還がある
- 看護師が大変なこと!⑱転職しようと思うが強い引き止めにあう
- どうやって大変さをのりこえる?
- まとめ
看護師が大変な理由18選!
「看護師って大変だな~、厳しいな~。」という理由について18個あげていきます。
具体的なイメージを描いていただきたいと思います。
看護師が大変なこと!①きつい
きつい!!まさにこの一言につきます。体力仕事です。
きついっていろんな意味の捉えることができると思います。体力的にきつい、精神的にきつい、人それぞれきついの捉え方も違ってきます。
体力的についてみていくと、入院患者さんのいる病院では夜勤があり、交代勤務が基本です。生活リズムがみだれてしまい、体に大きな負担がかかってしまいます。
私も30代で乳がんになってしましました。
また、患者さんをストレッチャーや車いすへ移乗したり、抱えたり、入浴介助など、ケアをするときは前かがみになります。そのため、腰に負担がかかりやすく、腰痛持ちの看護師さんはたくさんいます。
新人の頃、病棟で勤務していた時に、腰痛持ちながら働いていたスタッフがいましたが、最終的に腰痛が悪化したため退職されました。
忙しくて座る暇もないですし、デスクワークとは真逆の世界のため、きついと感じることも多いです。
逆に、デスクワークが苦手な方もいます。
外来勤務で患者指導がメインの職場では、体力的なことは大丈夫かと思う方もいますが、コミュニケーションをとるのが苦手な看護師さんもいます。そういう人は、精神的にきついと感じます。
以前の職場でも、「私は、頭使うことが苦手だから、体を動かすほうがマシ。」といわれるスタッフもいました。
そのかたは、ベッドの体位変換も、重たい患者さんも一人で実施することを簡単にしていました。
看護師自体、体力的にもきついし、精神的にも、命を預かるという仕事のため、きついです。
看護師が大変なこと!②汚い
汚い仕事が多いです!!
患者さんのおむつ交換や、摘弁、痰の吸引、バルーンの管理(おしっこの管)、創からのドレーン(排液の管)の処理など病棟や施設で働く場合必要になってきます。
「汚い仕事だからいやだな。」と思う方がたくさんいると思います。
私も、最初は、いやでした。
しかし、日々の仕事で慣れていきます。
「慣れって本当に怖いな~。」と自分でも驚くほどです。
「人の便の処理なんて無理~。」と思っていた私も平気になってしまいました。
認知症がある患者さんが夜勤中に、自分の便いじりをしたことがありました。
さらにその便を病室の壁に塗りたくっていたことがあり、さすがに、汚すぎて無理だな~と思って途方にくれた経験はあります。
友人の看護師は、潔癖症のため、汚い業務は嫌だと、やめてしまってクリニックではたらいています。
看護師が大変なこと!③危険
危険と隣り合わせの仕事です!!
最近でいうと、2020年ころに全世界で大流行した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」がわかりやすいのではないでしょうか。
未知のウイルスで誰もがかかりたくないですよね?!
罹った患者さんを、防護服を着て、自分の身を危険にさらして守りながら看護を行う。
私自身、疲弊してしまいました。
他にも、インフルエンザや、麻疹、風疹など飛沫感染や接触感染、血液感染など危険が身近にあります。
病気によって認知症患者さんは怒りっぽくなり、当たり散らしてきます。
精神疾患の患者さんも幻覚や妄想は病気から引き起こされてきます。しょうがないことかもしれないですが、危険なことにかわりないです。
看護師が大変なこと!④給料安い
世間一般的に看護師の給料は高いと言われています。
しかし、働いている私自身も感じていますが、安いです。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は、508万1,300円となっています。
このなかには、残業手当てや夜勤手当など各種手当ても含まれています。実際は2交代、3交代など夜勤をする場合は、一般的なOLさんより5万~7万位手当てがつくので良いと思われます。
日勤のみだとOLさんと変わりません。むしろ少なかったりします。
実際にはきつい、汚い、危険などの業務内容に対しては、給料がみあっていなく安いです。周りは事務員しようかな~ってよく言っています。
看護師が大変なこと!⑤職場の人間関係
人間関係の悩みってどこの職場にもあると思います。
看護師の職場は、女性の職場といわれているため、悩んでいる方も多いです。
看護師って気が強い人が多いため、パワハラやいじめも多いです。
新人時代は同期がターゲットになり、悪口を言われていました。
医師との関係も悩みやすいです。指示をもらわないといけない立場の看護師は苦労します。
医師との相性って大事です。コミュニケーションがとれない医師がいました。
新人の頃、カルテ投げつけられたことがあります。さすがに泣きました!
患者さんや家族の関係で悩むスタッフもいます。
偉そうに、命令してくる患者さんがいることも事実です。
昔、新人だとわかってナースコールで指名して「お茶を組んで来い!!」と言ってくる患者さんもいました。わからないよういにセクハラをしてくる患者さんもいて、いやになり、大変だなと思った経験もあります。
看護師が大変なこと!⑥残業が多い
業務量が多く、定時でかえれないことも大変なことの一つです。
ナースコールが鳴り響いていたら無視するわけにもいきません。
緊急入院はなぜか、夕方きまってしまい、「また残業になってしまう…」という状況をいやとなるほど見てきました。
病棟だと帰れないから、健診センターに転職したって声も聞いたことがあります。
看護師が大変なこと!⑦休暇が取れない
看護師の職場は、慢性的な人手不足です。
体調が悪くても代わりの人員がいなくて休めないことはしょっちゅうありました。
特にクリニックではギリギリのスタッフの人数で業務をまわしているため、休みがとりにくいです。
師長さんも平気で「体調悪いかもしれないけど、休まれるとこまる。」といってきます。
師長さんにとっては、スタッフは、働くコマと同じなので、仕方ないんですけどね。
「もう少し、人間として寄り添ってほしいな。」って思ってしまいます。
むかし、吐き気で食べられなくて、点滴しながらでも仕事させられていました。ありえないですよね。
看護師が大変なこと!⑧業務内容が楽しくない時
看護師の仕事って幅広いです!!
病棟から外来、クリニック、デイサービス、訪問看護、保育園、治験スタッフ、企業の保健室、美容クリニックなど、業務内容が多岐にわたります。
病棟から外来にうつった時、業務内容がまったくちがってとまどうことがありました。
「これって看護師の仕事?」と首をかしげてしまうこともあります。
慣れてしまえば大変じゃなくなりますが、人間だから、合う、合わないってありますよね?!
子供が苦手だから、絶対保育園では働かないっていうスタッフもいるし、逆に小児科経験のあと、ずっと保育園で働いている友人もいます。
訪問看護師ってどうなんだろうと思って足を踏み入れてみましたが、私には合っていませんでした。
経験することで学ぶことも多いですが、短期離職という結果につながってしまいます。
「業務内容が楽しくないって大変なことだな~。」と今、実感中です。
看護師が大変なこと!⑨仕事とプライベートの両立が難しい
看護師は、シフト勤務が多いです。
さらに夜勤など不規則勤務になるため、家事や育児との両立がうまくできないと訴える人が多いです。
働き方改革をおこなって、時短勤務や時間休など制度をもうけている職場もあるとは思いますが、育児に理解がない職場もたくさんみてきました。
朝早く保育園へ送り出し、残業でなかなか帰れずお迎えもいつも最後。イライラしたままの子育てはよくないってわかりますよね。
私は、子供が1歳の時に正社員復帰しましたが、キャパオーバーで無理だと理解してやめる選択をしました。
看護師が大変なこと!⑩看護業務以外の雑務も多い
外来やクリニックで働く場合は、受付をしたり、掃除など、看護業務以外も求められます。
むかし、働いていたクリニックは、昼休みに草抜きや剪定の掃除をしていました。
真夏は、倒れそうになったこともあります。
ほかにも郵便局へのおつかい業務など雑務もこなしていかなければなりません。
私は、雑務が苦ではない性格のため、平気でしたが無理なスタッフもいて、去っていく人もたくさんみてきました。
看護師が大変なこと!⑪ミス・医療事故がゆるされないプレッシャー
看護師は命に関わる仕事内容だらけです。投薬ミス1つで患者さんに大きな影響を与えてしまいます。
点滴指示を忙しすぎて間違えてしまった同僚は、そのストレスで3か月休職してしまいました。
伝達漏れや書類の書き間違いも大きな事故につながる可能性があります。
常に緊張感をもっていないといけないため、ストレスもたまりやすいです。体調も崩しやすくなってしまいます。
看護師が大変なこと!⑫やりがいが感じられない
看護師は一般的にやりがいがあるといわれています。しかし、やりがいがないと感じてしまうこともあります。
看護師以外でやりたいことがある人や希望する診療科に配属されなかった場合は、やりがいを感じにくいです。
新人の頃の同期も、「何がしたいかわからない。」ととりあえず目の前のやるべきことをしていました。
その後、「やりがいがない…。」と興味のある美容部門に飛び込んでいきました。
忙しく、働きすぎて急に仕事への意欲がなくなってしまう燃え尽き症候群になってしまう人もいます。
むりやり、やりがいを結び付けて考えてしまって、適応障害になった過去があります。やりがいは後からついてくるものだと思うようすることで適応障害から脱出しました。
看護師が大変なこと!⑬キャリアへの不安
「このままでいいのだろうか。」という漠然とした不安が押し寄せてきます。
健診センターや慢性期の職場ではルーチンワークになりやすく、自分の今後の看護師人生が不安で仕方なくなってきます。
人間ってないものねだりですよね。落ち着いたルーティーン業務していると、急性期で経験をつまなきゃと思いますし、急性期で忙しすぎる職場にいると、もっとのんびり働きたいなって思ってしまします。
看護師が大変なこと!⑭勉強すべきことが多い
医学は常に進歩しています。
看護師免許を取得してやっと国家試験に受かった~と喜んでいましたが、就職してからも勉強は続きます。
勉強すべきことがたくさんで、アップデートしていかなければなりません。
日常業務だけではなく自己学習したり、勉強会に参加する必要があり休日が休日でないこともあります。
去年、土日の休み2日間で学会に参加してきました。そして、月曜日から仕事…プライベートな時間が少なくて大変だと痛感しました。
看護師が大変なこと!⑮通勤の負担が大きい
病院は、駅の近く、バス停があったりする側で一応交通アクセスは考えられていますが、乗り継ぎが悪かったりするのも事実です。
新人時代に、夜勤明けで電車にゆられて、通勤している主任さんがいましたがストレスだらけといわれていました。駅までのタクシーチケットをもらってはいましたが、徐々に大変となり、退職されました。
通勤距離は意外に重要です!!転職を考える場合は、頭に入れておくことが大切だと思いました。
看護師が大変なこと!⑯医師と患者の板挟みになる
看護師は、医師の指示のもと動きます。患者さんは、医師には言いにくいこともたくさんあり、看護師は、その気持ちを汲み取って医師に伝えて橋渡しをする必要があります。
先輩の看護師で橋渡しが抜群に上手な先輩がいました。
「どうやって、上手にコミュニケーションが取れるんですか。」と質問したことがあります。
その先輩は一言「経験値よ。」って言われていました。
私にはなかなかハードルが高かった記憶があります。
医師の治療方針と患者さんの思いが違った場合はすり合わせていくのが大変です。
看護師が大変なこと!⑰奨学金の返還がある
奨学金の返済のために3年奉公するって聞いたことがないですか?
友達も病院の付属の専門学校へ通っていたため、この制度を利用していました。
3年付属の病院へ就職し勤務することで、奨学金の返済がなくなる形になります。結局3年続かなくて途中で退職してしまいます。
当たり前ですが、看護部長に奨学金を返還するようにいわれます。よその病院で就職し返済を続けていました。
人間、先のことはわからないですもんね。借りたお金は返さないといけないですし…
大変なことにはかわりません!!
看護師が大変なこと!⑱転職しようと思うが強い引き止めにあう
うまく次の仕事先がみつかるのか、不安がつよくて退職できないという大変さもあります。
看護師は、需要が多いことは事実です。そのため、やっとの思いで退職を申し出ていても引き止めに合ってしまいます。
以前勤務していた急性期病院では、1年以上退職の引き止めにあっていました。クリニックは割とすんなりと退職できたため、大変だなと感じました。
どうやって大変さをのりこえる?
ここまで解説してきたら、看護師って辛い大変なだけと考える人も多いです。大変すぎて看護師を目指さないほうがいいと感じる人もいるでしょう。
目指す看護師像が決まっている人は、認定看護師、専門看護師などとステップアップして大変さを乗り越えていってます。
では私みたいな漠然としている人は、どうやって看護師を続けて大変さを乗り越えているんだろうって思いませんか。
私は、患者さんの笑顔や感謝の言葉であると思います。
看護師をしていると少しでも元気になって退院されたり、ケアが終わったときに「ありがとう」という言葉や笑顔がモチベーションアップにつながります。
職場の人間関係の問題、大変さは、看護師の世界だけではなくどこの職場にもあります。適切な相手に相談することも大事です。プロのカウンセリングを受けてみるのも1つの案です。
大きな病院の場合はストレスチェックを取り入れています。引っかかった私は面談を申し込んだことがあります。人に話すだけで大変さが緩和される経験もあったので、1人で抱え込まないようにしましょう。
まとめ
看護師が大変なことについて、書いてみました。今は、人生100年時代と言われ、多様性が認められる世の中になってきました。
看護師って大変だから、やめて別の道を歩んでいきたい思うことがあると思います。
しかし、やりがいを感じることも多くあります。
看護師をいやになって、いったんやめたとしても看護師の資格や今までの経験、知識は役にたちます。悩んだ場合は相談するようにしましょう。
この記事を読んで、看護師について理解が深まってくれたらと思います。
看護師が大変なこと! | ワンポイントアドバイス | |
① | きつい | どうしてもだめらな、やめたらいいよ☆彡 |
② | 汚い | 汚い仕事は、慣れます!! |
③ | 危険 | 何度も指差し確認して |
④ | 給料安い | 副業してみて |
⑤ | 職場の人間関係 | どこにでもあると割り切ろう! |
⑥ | 残業が多い | 少ない職場もあるよ |
⑦ | 休暇が取れない | 固定休み希望ならクリニックやデイへいこう |
⑧ | 業務内容が楽しくない時 | 違う分野にチャレンジしてみて |
⑨ | 仕事とプライベートの両立が難しい | 短時間勤務からスタートしたら両立可能よ |
⑩ | 看護業務以外の雑務が多い | 割り切るしかない!! |
⑪ | ミス・医療事故がゆるされないプレッシャー | 人間は失敗する生き物よ |
⑫ | やりがいが感じられない | やりがいを小さなことにもとめてみて |
⑬ | キャリアへの不安 | 大丈夫、なんとかなる |
⑭ | 勉強すべきことが多い | 少しずつ学べば大丈夫 |
⑮ | 通勤の負担が大きい | 近場をなるべく選ぼう |
⑯ | 医師と患者の板挟みになる | 報われるよ、人生の糧になる |
⑰ | 奨学金の返還がある | いつか、返済はおわるよ |
⑱ | 転職しようと思うが強い引き止めにあう | それを振り払って退職届を突きつけよう! |